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チェーンストア経営を動かす
本部の仕事とは?

チェーンストア
経営を動かす
本部の仕事とは?

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株式会社アメイズで採用されている経営手法は、アメリカで生まれたチェーンストア理論。各店舗の運営計画やプロモーションなどを本部で行い、各店舗は営業や運営に関わるオペレーションに専念することで効率化を図るものです。そこでチェーンストア本部はどのような業務に携わっているのか、宿泊と飲食のキーマンに話を聞きました。

西田 健壱店舗運営課 課長

熊本県出身。大学卒業後、2009年に入社。バイキングレストラン志高、ジョイフルなどの店長を務め、宿泊部門で店長を経験し、2018年から店舗運営課へ。

田中 直行営業部飲食課 係長

福岡県出身。飲食業界で働いたのち、2022年に入社。AZ café -Shidaka-のメニュー開発やオペレーションの見直しなどに携わり、現在は直営飲食店の運営改善に取り組む。

チェーンストア経営とは?

西田さん

学生の皆さんにはなかなかわかりにくいかもしれませんが、アメイズで採用しているチェーンストア経営とは、一部例としてお伝えすると、標準化された価値あるサービスを、安定して各店舗で提供できるようにする経営手法です。店舗ごとにサービスに差があるわけではなく、どの店舗に行っても同じサービスが受けられ、お客様に安心感を与える仕組みです。標準化された業務オペレーションがマニュアル化され、効率的な店舗運用が可能となります。

田中さん

単純にスケールメリットが大きい経営手法ですよね。飲食で言えば同じ材料を使い、同じメニューをつくり、同じオペレーションで店舗を運営していくわけですから。結果として、価格は安く、高品質なサービスを提供できるという面があります。

西田さん

現在は宿泊と飲食と両方の業務改善を担当しています。店舗の売上対策など会社全体の売上に関連することはもちろんですが、店舗の作業効率を上げるための仕組みづくりやルールづくりを検討しているところです。

田中さん

営業部飲食課の業務は、直営飲食店のメニュー開発に加え、仕入れ食材の選定、店舗の不具合対応、業務支援システムの運用管理、棚卸し分析など多岐にわたりますが、その中で自動発注システムの導入を進めています。

西田さん

メニュー開発と言っても、チェーンストアだと皆さんが思うような一般の飲食店のメニュー開発とは違いますよね。

田中さん

一般的な飲食店とは違って料理人がつくるわけではないので、制限が多いんです。料理をつくるのは、包丁を握ったことのない男性からバリバリの主婦の方までさまざまですし、みなさんが作れることが大事なんですよ。

西田さん

私はもっと効率化という部分にスポットを当てた業務になっています。例えばホテルの予約管理システムやシフトの自動作成システムなど、従業員の業務をどうやったら標準化、単純化できるか、便利にできるかと考えることが多いですね。

田中さん

まだまだ決まっていないルールもたくさんありますよね。

西田さん

そうなんです。なんとなくルール化されてはいるけれどきちんと明確にされていなかったり、法改正に都度対応していかなければならなかったり。もちろん年間の業務計画はあるんですが、問題が起きるたびに整理していく感じもありますね(笑)。

田中さん

突発的に起きた問題をその都度ルール化していくというのは本部の仕事ですよね。

西田さん

本部の役割自体が、現場がお客様対応や作業だけに集中できるような仕組みづくりですからね。チェーンストアを目指していく上で、まだまだ整理すべきことはたくさんあるということでしょう。

チェーンストア経営のやりがいや将来性は?

西田さん

私たちが関わって改善したものが全店に広がり、店舗運営がしやすくなったという話を聞いた時には、そのスケール感にやりがいを感じますね。もちろん、単純に社員からの「働きやすくなった」という声は嬉しいものです。

田中さん

私の仕事もやりがいが大きいと思います。

西田さん

飲食は声も届きやすいのでは?

田中さん

そうですね。新しく導入したメニューが美味しかったという言葉をもらえた時は、確かにわかりやすく嬉しい瞬間ですね。

西田さん

店舗の従業員は年齢も違えばスキルも違う。そうした中、誰が作業を行っても同じような結果を出す必要があるので、本部から指示を出す際には、誤解を招かないような正確でわかりやすい伝え方が求められます。

田中さん

飲食でも同じですね。それに加えて、一般的に飲食だと味や仕上がりの見た目を重視する傾向にあると思いますが、お客様には年配の方からお子様まで幅広い世代がいらっしゃいますから、大前提として安全面は絶対的に守らなければならないところ。ですから使用期限のルールを厳格化するところは大変ですね。食材の袋を開けて何時間経ったら廃棄する、とか。細かいところまで、徹底的にルール化していくことが大切です。

西田さん

わかりやすく理に適った仕組みがあれば、店舗で判断や工夫する必要がなくなり、余計な心配もしなくて良い状態にすることができます。とはいえ、現場の実情に沿っていなければ意味がないので、店舗やエリアマネジャーとのコミュニケーションは必須です。

田中さん

一方で、非常に将来性がある経営手法だと思うんですよね。飲食ではファミレスなどで同じような手法をとっているところはたくさんありますが、ホテルのチェーンストアとしてはHOTEL AZは先行している状態だと思います。他のビジネスホテルが苦戦している中でも、業績は常に安定していましたからね。

西田さん

仕組みがしっかりしていれば誰でも作業ができるようになるので、店舗数を増やすなど規模を拡大していくには欠かせない経営手法だと思います。個人に頼る手法だと無理がくると思いますし。

田中さん

会社としてはこれからも色々とチャレンジしていかなければならないところはありますが、アメイズに入れば将来は安泰だと思いますよ(笑)。

どんな人がアメイズに向いている?

西田さん

体育会系の社員が少ないので元気な学生にも来てもらいたいんですが……。最近は地元で働きたい、プライベートを重視したいという考えの学生も増えてきていると聞くので、まずはとりあえずやってみようかなという姿勢の人が増えると、仕事も楽しくなりそうです。

田中さん

私は仕事に熱があり、少し癖がある人と一緒に働きたいですね。自分の意思があり、仕事に対して「こういうことをしたい!」という想いを持っている人の手助けがしたいと思います。

西田さん

熱を持って頑張っている人は、失敗しても可愛いさがありますからね。会社としても色々なことに挑戦させてもらえる風土はあるので、自分の「やりたい」はぜひ伝えてもらいたいです。

田中さん

あと、やはり転勤はあるので、色々な場所で働きたいという人には向いているかもしれません。

西田さん

もちろん地元でずっと働いて貢献することも、ひとつの地域貢献です。けれどアメイズは日本全体への貢献を掲げて運営しているので、少し背伸びをしてみて、大きな視点での社会貢献への意欲も大切にしてもらいたいですね。田中さんの今後の個人的なキャリアの展望は?

田中さん

私が入社した時は営業企画課飲食担当で、社員は2人だけだったのですが、2024年度からは飲食課となり、人数も3人になりました。将来的には飲食部にできるよう頑張ります!

西田さん

私は店舗運営に関するキャリアを積んできたので、今後は他の部署や新設部署などで違う角度から会社に貢献していきたいという気持ちがあります。さまざまな部署や役割が新設されている段階なので、若い人にもたくさんチャンスはありますよ!